旗の名脇役

旗の名脇役


・旗棒

旗棒赤穂浪士が使用した掛矢(大きな木槌)・『槍は』九州産の樫材を堺で加工した物であると伝えられており、樫木の加工技術は、それよりずっと以前から堺に根付いていた。

槍は戦闘下で、長さ・水深を測ったり、物干し竿にする等色々な事に使用された様で、旗印を取り付けたのが旗棒の始まりと思われる。棒の上部には三方剣・三方正面(旗のマーク)などが取り付けられていて、棒の下部には石突きが取り付けられている。

旗棒で一般的な物が千段巻で、棒を麻糸で巻き、漆で塗り固め補強していた。現在では棒を削って形だけが残っている。位の高い武士が、装飾性の高い青貝・梨子地等を刀や槍の一部に施した。


・旗棒金具

旗頭とともに旗棒の塗りに合わせ、旗棒を装飾する部品で、逆輪・胴輪・石突があります。

旗棒金具

逆輪(さかわ)
旗棒の頭頂部に取り付ける金具で、この上に旗頭を組み付けます。
また、金具に付いているカン(丸い輪)には旗の上部の紐を通します。

胴輪(どうわ)又は 廻かん
金具に付いているカン(丸い輪)には旗の下部の紐を通します。

石突(いしづき)
旗棒の最下部に取り付ける金具です。
もともとは槍の尖端の逆側に取り付けられた金具を言います。


・旗頭

旗頭

旗棒の最頂部に、象徴として取り付ける部品です。(竿の場合は竿頭(かんとう))
国旗ではその国指定の竿頭を付けます。(但し大会等で数カ国の国旗を掲揚する場合は除外) 例:日の丸には玉、アメリカ国旗(星条旗)にはアメリカン・イーグル等

校旗・園旗・社旗・団体旗などには三方正面と呼ばれるマークを彫金して三面を組んだ物がよく用いられます。優勝旗・応援旗などには鉾・剣・槍などと呼ばれる尖端の飾りがよく用いられます。


・旗立台

旗立台

旗を立てるのに用います。

刺繍旗を立てる際には鉄やステンレス製の、三脚型と補助足をつけた五脚型がよく用いられます。国旗等の染め旗を立てる時はフロアースタンド、インドアスタンドと呼ばれる台がよく用いられます。国際会議などで机の上に国旗を立てるための卓上旗立台などもあります。

 


・トランク/サック

大切な旗を保存する為、又移動時のキズや汚れから保護する為に用いられます。
旗を傷つけない為に旗本体と各パーツは別々に収納することが多いです。

トランク/サック